パンクでクソッタレなゲーム「キラ☆キラ」をプレイした③

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「3回に分けてキラ☆キラの感想を書いてきたが、今回はその最終回。椎野きらりエンド1、2についてだ」

最大級のネタバレを含みます。発売されて数年経っているゲームですから、そんなに神経質になることはないのかもしれませんが、それでもこれからプレイするという人は見ないほうが良いでしょう」

「ちゃんと注意したからな、ネタバレが嫌なら今すぐ戻るんだぞ。・・・では本題は『続きを読む』から見るといい」



椎野 きらり(しいの きらり)
「それにね、私は昔から、できればいつか社会の歯車って言うか・・・上手く言えないけど、周りと上手に馴染んだ優しい人になりたかったの。私、穏やかなのが好き。歌は大好きだけど・・・そういうキラキラした世界に行くのは、いやかな」

鹿之助のアルバイト先で偶然知り合った女の子。家が貧しいため仕事を掛け持つ勤労少女であるが、その苦労をかけらも感じさせない天真爛漫な女の子。はねている髪と笑顔がトレードマーク。
パート:ボーカル / ギター


「まず軽く説明すると、きらりエンド1は初回から見れるようになっている。そして、きらりエンド1、千絵エンド、紗理奈エンド、とヒロイン3人のエンディングを見るとやっときらりエンド2が見れるという仕様だ」

「こんなの攻略サイト見ないとわかんねーよ・・・。きらりルート2への分岐の条件もかなりシビアだし。きらりフラグの他に第二文芸部フラグも全て回収しなきゃいけないとか・・・。普通にやったら絶対きらりエンド2には辿り着けなかったよ」

「・・・とこのように、一番最後に見れるという理由からもきらりエンド2が真エンドだとされています」

「きらりが生きているしな。・・・そう、きらりルート1ではきらりが死ぬ。家の借金返すために親公認で『夜の仕事』を始めるきらり→きらり父、自宅に火を付ける→きらりだけ焼死、・・・ってかわいそすぎるだろ・・・」

「しかし個人的にはきらりルート1のシナリオが全ルートで一番好きだ。他のプレイヤーからも評価が高いようだぞ。人に流されてばかりだった鹿之助が初めて自分の意思で進む道を決める、そういうエンディングだからだろう」

「別名鹿之助ルートとも言われていますからね。・・・でも、きらりの死後いきなり4章(5年後)に飛ばされて、大人になった千絵姉が第二文芸部のことをすっかり過去の思い出として話しているのはちょっと、いやかなり寂しかった・・・」

「『鹿之助の青春はまだ続いてるんだろうね』とか言われ・・・。ちょ俺だけ置いてきぼりかよwwwwwwwって悲しくなったぜ・・・」

「確かに、第二文芸部の中でバンド活動を続けているのは鹿之助だけになっちまったもんなぁ。ていうか、鹿之助が大人になってもバンドやってるのって、たぶんこのルートだけなんだよな・・・」

「♪君じゃなきゃ 君がそばにいなければ 僕はただのおもちゃ~♪いつまでも音を鳴らし続けてる 壊れかけのジャンク~♪・・・ってことですよ」

「ああ、『キラ☆キラ』の歌詞か・・・」


キラ☆キラ/第二文芸部  歌詞



「ゲームをクリアしたからこそ分かることですが、この曲の2番ってもの凄いネタバレですよね。明るくノリノリな曲調の歌なのに、きらりエンド1を見た後聴くと泣ける・・・。PS2版OPの『Go-Go-Adventure!』も悪くないんですが、『キラ☆キラ』のような、プレイした後の破壊力はありませんからねぇ・・・」

「『♪だから夢と一緒に君を連れてく』か・・・。鹿之助はきらりを忘れるのではなく、きらりの思い出と共に音楽の世界で生きることを決めた。・・・鹿之助がきらりの死後5年経って初めて泣くあたりの描写、あれは良かった」

「夢の中できらりのバッグの中から、テニスラケット、ベース、きらりのテープレコーダー・・・つまり鹿之助が今までの人生で夢中になったものを象徴する物が出てきて・・・ってやつですね」

「今まで出来る限り感情を押し殺して生きてきた、それが鹿之助の不幸だったんだよなぁ。・・・しかしこれ書いたライターはほんとに凄いと思うよ。心理描写に定評があるって噂その通りだった。ヒロインが死ぬって話は結構あるけど、主人公がその死を乗り越え成長する、それを1章まるまる使って描いてくれるとは・・・」

「ただこのきらりエンド1、PS2版ではエンディング曲がイマイチだった。いや、普通に良い曲であるとは思うのだが、あのエンディングには合っていない。少々しんみりしすぎている・・・」

「その後PC版の方のエンディング曲を聴いて、これだ!と思いましたよ」


a song for.../HAPPY CYCLE MANIA  歌詞



「ちなみに『HAPPY CYCLE MANIA』というのは、鹿之助が高校卒業後に友人の村上と組んだバンドです。・・・いやぁしかしこの『a song for...』、なかなかお目にかかれないほどの名曲ではないかと。もちろん鹿ルート補正はあると思いますが・・・」

「きらりの遺したテープを元に鹿之助が作った曲なんだよな。『僕を守ったように きらり輝いてくから』のところで俺の涙腺崩壊。もうホントこの曲良すぎ。これがエンディングで流れたら大大号泣してたわ。曲の題名も『a song for "きらり"』ってことだろ・・・?」

「確かにこの歌詞の『君』に当たるのはきらりで間違いないが、鹿之助の『この、くそったれな世界に、精一杯の愛を込めて』という名言から察するに『a song for "このくそったれな世界"』じゃないか?」

「きらりは世の中が大好きでしたからね・・・。まぁその辺は個人で解釈するということで。・・・ところで、先ほどからきらりルート1こと鹿之助ルートの話ばかりになってしまっていますので、そろそろきらりルート2の方の感想も少しは語らないとまずい気が」

「あぁ・・・うーん、あれはハッピーエンドだったのかなぁ。確かにきらりは生きてるけど・・・」

「きらりルート2も途中なんだかんだでかなり重かったよな。身売りに出されそうになるきらりを救うため、鹿之助は自殺を図ったきらり父を見殺しにする、とか」

「で、それを告白した鹿之助をきらりは赦して、『あたし、やっぱりデビューするよ!歌わなきゃいけないことがある気がするんだ』・・・ってここのきらりの考えの転換の早さにびっくりした。天才きらりの頭の回転の速さには凡人はついて行けません・・・」

「転じてエピローグ的な部分は、きらりは売れっ子歌手、鹿之助は就職活動中、高校時代の友人たちとは今も会っててずっと仲良し(はぁと)、という感じで、きらり父を見殺しにしたことなんてなかったかのような普通の日常・・・」

「なんかホント普通だったよな。もうひと山くらいあると思ってたんだが・・・。果たしてあれで良かったのか?『罪を犯したものは罰を受けなければならない』って『地下鉄(メトロ)に乗って』でも言ってたのに・・・!」

「聞くところによるとこのルートの基本プロットは『罪と罰』と同じだとか。あちこちに罪と罰ネタもちりばめられているらしい。これを機に一度読んでみるのも良いかもしれん。・・・ドストエフスキーとは一生縁がないものと思ってたんだがな・・・」

「というわけで、きらりエンド1、2についての感想は以上です。・・・さて、きらりと言えば千絵姉ルートでのカレーパーティの話が印象に残っているという方が多いのではないかと思います。ブログ管理人もかなり興味深く読んだ部分でもありますので、最後にこれについても触れておきますね」

「あれは、きらりの内面を象徴するような話だった。『お互いがもっと理解し合えばこんなこと(両親の離婚、慰謝料についてのごたごた等)にはならなかったのかも』と言う千絵姉に対し、『理解することだけで何もかも解決するとは思わない』と熱弁するきらり」

「だってさ、どんなに長く一緒に居て、どんなにお互いをよく知ってても、問題って生まれるものでしょう?例えば家族って、そういうものじゃん。大きい小さいはあるけど、どこだってやなことくらいあるよねっ」

「じゃあ、本当に、理解しあってたら何も起こらないの?家族の問題って言っても、そりゃ、いろいろな種類があるよ。うちみたいにすごく貧乏な家もあるし、金持ちだけど家庭内暴力があるかもしれない。お母さんが宗教にはまってるかもしれない。これって理解がないからなのかな?お互いをよく知ってたら、こういうのって全部起こらないの?」


「そして、『世界には全員が幸福になるための何かが絶対的に足りない』等、壮大な話にも発展していき・・・」

「あのね、世の中のいろんな、重要で深刻な問題ってね、こういう、理解だけではどうにもならない足りない苦しみが、細かく複雑に積み重なって出来ているんだよ!あちこちで形を変えて、千絵ちゃんの家では、たまたまお父さんの浮気って形で出ちゃったんだっ!」


「にしたって、千絵姉の親父が少しも悪くないかって言ったら違うと思うけどな・・・」

「理解があれば解決するって、その理解って、なんなの?例えば、あたしは肉が好きだから、千絵ちゃんの肉嫌いのことはよく理解できない。これは、あたしは千絵ちゃんを理解してないってことになるの?でも、千絵ちゃんの肉嫌いが理解できないからって、千絵ちゃんの奥深いところがよくわからないからって、喧嘩ばっかりするわけじゃないでしょう?」


「いや、まぁそれはそうなんですけどねwwwww」

「全てを理解し合えなければ、一緒に楽しくやっていけないとしたら、それってとても寂しいことだよね。でも、そんなことはないじゃんっ。理解なんて出来なくたって、あたしたち、仲良しになれるんだもんっ」

「私、やり方知ってるよ。仲良くする方法知ってるよ。あのね、そういうときは、カレーパーティをやればいいんだよ」


「身分等関係なく、食材や道具を持ち寄りみんなで協力してカレーを作れば、お互いのことをそこまで知らなくても仲良くなる、というのがきらりの言い分でした」

「とにかくね、大事なのは、一緒に、楽しいことをやることなんだよ」


「この一連のきらりのセリフはなかなか興味深かった。確かにその通りなんだよな。例えば紗理奈ルートでは、鹿之助と紗理奈の祖父はいくら話し合っても分かり合うことができなかった。しかし一緒に渓流釣りに行くことによって、完全に和解とまではいかなくとも、かなり良い雰囲気になっていた。これってカレーパーティの理論と一緒だろ?」

「うん、まぁそうだけど・・・。でもさぁ、例えばきらりの家を一つのカレーパーティ会場だと見立てた場合、家族の中でどう見てもきらりだけの負担が大きいじゃないか。そんなんで楽しいパーティになるわけがないと思うんだよなぁ」

「しかし本人はそれで良いと思っているのがなんとも・・・。きらりの家庭の場合も『父親がみんなで作ったカレーをひっくり返しちゃった』というやつなのかもしれませんね」

「・・・今回このようにカレーパーティという簡単な例えで自分の考えを披露していたが、ギフテッドであるきらりは頭の中ではもっと難しいことを考えているんだろうな」

「俺は、あのきらりの異様なまでの熱弁ぶりは、ギフテッドの苦悩からくるものなんじゃないかと思った。きらりは小さい頃から頭良すぎて浮いてたわけだろ?」

「きらりルート2で初めて明らかになったことですが、普通にしていると同級生と語彙力が違いすぎて話が通じないため、わざと簡単な言葉で話したり、逆にそれが空回りしてますます浮いてしまったりと、色々苦労したみたいですからね・・・。周りに天然だとか、子供っぽいとか言われると『これは計算なんだよ、ぶりっこなんだから、だまされちゃだめだよ』と言っていたのも、ほとんどそのままの意味なのでしょう」

「そうやって常に自分を偽って生きてきたのだし・・・きらりはカレーパーティの話で『理解なんてできなくていい』を連発してたけど、あそこまで主張してると逆に、自分を理解されたくない、と言ってるようにも聞こえるんだ。本当の自分は知られたくない、だけどみんなとは仲良くしたい、みたいな。・・・まぁ実際の意図は分からないし、仮にこの通りだとしても、悪いことだとは特に思わないけどな」

「まぁここのセリフはメモって何回も読んだけど、深すぎて理解しきれないってのが正直なところ。でも、カレーパーティでもライヴでも、難しいことは考えず一緒に楽しいことをやって仲良くしようって考えはとても良いと思うし、大事なことだとも思うよ」

「そういえば、殿谷のセリフでこんなのがあったな」

「仲良きことは美しき哉。みんなが毎日、こんなに平和で楽しかったら、 ロックなんか世の中に必要ないんだろうね。世界中のロックンローラーは、みんなの明るい笑い声と共に滅亡するんだ」


「ああ、これもなかなか深いセリフだった」

「しかし殿谷の言葉とは裏腹に、ロックが世の中からなくなることはないだろう。悲しいかな皆が皆きらりのような考えの持ち主ばかりではないからな・・・」

「『Rock'n'Roll Never Die』って題名の第二文芸部のアルバムがありましたしね。我々はロックと共に生きるしかないのですよ。・・・と綺麗にまとまったところでキラ☆キラレビューは終了です」

「いやぁ非常に良い作品だった。俺にとってはいろんな意味でどストライクだったよ、鬱要素も含めて。基本的に学園祭やツアー中は面白おかしく話が進んでいくから、鬱とのバランスも取れていたんじゃないかなぁ」

「これから先、こんなゲームにあと何度出逢うことができるのだろう・・・。散々長々と語ってしまったが、こんなクソッタレな記事を最後まで読んでくれた方、ありがとうございました、ファッキン。ではまた会う日まで」


コメント

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この記事へのコメント
クソッタレなレビューをありがとう。読みふけりました。
2010/02/12(金) 12:41 | URL | あゆむ @管理人 #-[ 編集]
>あゆむ さん
お読みくださりありがとうございました!FAX OFF!
2010/02/15(月) 22:31 | URL | サカキ @管理人 #-[ 編集]
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